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返ってきたミトラ通信

おおいなる調和を目指してしなやかに生きる。

一度立ち止まること。

「おたくで使用している野菜は、水耕栽培で作った野菜ですか?

水耕栽培で作った野菜は健康に悪いので・・・。」

 

あるお店の方が、お客様から、そんなような言われたと伺いました。

 

野菜を室内で、水耕栽培で工場のように栽培できるのは画期的だなと以前から思っていたのですが、水耕栽培の野菜が何で健康に悪いのか?興味を持ったので、調べてみました。なお、ここでいう「水耕栽培」は、LEDで室内で野菜を育てる植物工場のようなもののことを指します。

 

健康に関する記事は、特に見当たらなかったのですが、水耕栽培のデメリットの一つとして挙げられていたのが、水耕栽培で肥料のコントロール上手くしないと、硝酸体窒素(硝酸イオン)が発生するとのことでした。一つ考えられることは、この硝酸体窒素が健康へ悪影響を及ぼすのでないかと思われました。

 

ところで、硝酸体窒素って何のことでしょうか?

 

硝酸体窒素は、肥料の3要素と言われる、窒素、リン酸、カリのうちの窒素を、植物が根から吸収して利用しやすい形態のものです。そして、植物は、硝酸態窒素を過剰に吸収すると、栄養素が足りなくなった場合に備えて、硝酸体窒素を蓄えるそうです。つまり、植物は、ある程度の硝酸体窒素を含んでいるといえそうですね。

 

では、硝酸体窒素は、本当に健康に影響を及ぼすのでしょうか?

 

農林水産省のホームページには、以下のことが書いてあります。

以下抜粋します。

『・硝酸塩は、通常摂取する程度では、それ自体は特に人体に有害なものではありません。しかし、ヒトの体内で還元され亜硝酸塩に変化すると、 メトヘモグロビン血症や発ガン性物質であるニトロソ化合物の生成に関与するおそれがあるということが一部で指摘されています。

・しかし、生体内における硝酸塩から亜硝酸塩への転換のメカニズムは複雑です。食物に含まれる硝酸塩が転換されるばかりでなく、生体内の他の窒素含有化合物(アンモニア、ヒドロキシアミンなど)が酸化されて硝酸、亜硝酸塩が生成されることなどから、食物由来の硝酸塩のうちどのくらいの量が亜硝酸塩に転換するのかは、はっきりとしていません。』

なお、硝酸(HNO3)の水素イオン(H+)が金属などの陽イオンと置き換えられたものです。

 

また、EUには、野菜など、食品中の硝酸体窒素の基準量が設けられているようです。

 

さらに、国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機構(WHO)の合同食品添加物専門会議は、食品添加物としての硝酸塩の一日許容摂取量を設定したようですが、いかのようなことをコメントしているようです。

以下、農林水産省のホームページから抜粋します。

『野菜は硝酸塩の主要な摂取源ですが、野菜の有用性はよく知られており、野菜中の硝酸塩がどの程度血液に取り込まれるかのデータが得られていないことから、野菜から摂取する硝酸塩の量を直接 ADIと比較することや、野菜中の硝酸塩について基準値を設定することは適当ではない』

 

これらから考えると、硝酸体窒素は、人間の健康に影響を及ぼすかもしれませんが、野菜から体内に入るものついては、過剰に気にするものでもないようなもののように思えました。

 

ところで、硝酸体窒素は水耕栽培特有の現象なのでしょうか?

硝酸体窒素は、化学肥料にも、有機肥料にも含まれているようです。また、自然農法で栽培した作物も、作物が生育しているわけですから、硝酸体窒素が含まれていると考えることができそうです。

ということは、露地栽培で収穫した野菜中にも、硝酸体窒素は、量の問題は抜きにして、当然に含まれているであろうと考えられるのです。

 

これらから考えると、硝酸体窒素の含有は、水耕栽培特有の現象とはいえなそうな感じですね。

 

水耕栽培と健康への影響を機にされていた方は、たとえば、野菜を工場方式で生産するのは、自然の摂理に反するから健康的でないなどという観念的な印象から、「水耕栽培の野菜=健康に影響を及ぼす」という図式になっていたのではないかというように思えました。

 

以上は、私の一考察であり、他の理由があるかもわかりません。水耕栽培と人の健康の関係に関して、ご存じの方がいらっしゃれば、教えて頂ければと思います。

 

さて、私は、これまで以上に、自然環境と技術とが結びつき、地球環境に多大な影響を与えず、人の生活が豊かになるのがいいな、誰かのみ得するのではなく、地球も、動物も、人も、みんな豊かになったらいいのになというのが理想に思っています。

 

これまで、人類は、流れが一つの方向であるとき、トライアンドエラーの連続で、進化し続けてきたように思います。何等かのパラダイム転換(技術的革命など)とかが発生したときは、そうでないと思いますが・・・。

 

これからの世の中がどのように転換してくのかは未知ですが、固定した考えに固執するばかりでなく、人の話を何も考えずに鵜呑みにしたりせず、一度立ち止まって、調べてみたり、考えてみたりなどして、柔軟性をもって対応していきたいものだなと思ったのでした。

 

今日もお読みいただき、ありがとうございました。