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返ってきたミトラ通信

おおいなる調和を目指してしなやかに生きる。

Planet-earth-3

ずっと、天気が優れない日が続いていたけど、久しぶりに晴れた。

こんな日は、ツーリングに行くに限る。

実は、絆愛(りあ)と私は、バイクを持っている。

私は、ヤマハのマジェスティー。絆愛はベスパ。バイクは、スクーターだけど、50ccのスクーターではなく、250ccのビッグスクーターなのだ。これなら高速も走れる。ちょっと遠くまで行ける。

 

バイクの免許を取るのは、最初、隆三郎おじさんは大反対だった。

「何かあったどうするんだ。」

と言って、すごく心配していた。私たちは、父子家庭と母子家庭の娘たちだから、心配が人一倍募るのだろうと思った。

ママも、最初は心配していたが、でも、そのうちに、

「本当に取りたいと思うのなら取ればいいのよ。願えば早く叶うものよ。」

と言って許してくれた。

免許は、無事にとれた。学科は、いつもの絆愛頼みで助かった。

 

隆三郎おじさんの伝手(つて)で、バイクが安く手に入るとかで、バイクを買ってもらった。隆三郎おじさんの人脈は不思議なところがある。

 

「たまお~ぉ、お待たせ~。」

絆愛がきた。相変わらず、かわいい恰好をしてくる。

「よし、行こう!」

 

バイクに乗ると、風と一体となるのが気持ちいい。風を直接感じるから、風が優しかったり、厳しかったりするのが分かる。

 

「りあー! 気持ちいいねー!」

「えー、なに~? 聞こえないよ~」

私はスピードを上げた。風が気持ちいい。風をもっともっと感じていたい。

そして、絆愛のバイクを引き離した。

「ちょ、ちょっと、待ってよ。スピード出し過ぎだよー。」

 

バイクの運転は楽しい。私はバイクと一体化し、自分の意志のとおりにバイクが動く。そして、風と一体となり、風の中に溶けていく。

 

しばらくすると、後ろから、何かが迫ってくるのを感じた。