返ってきたミトラ通信

おおいなる調和を目指してしなやかに生きる。

Planet-14

転生ゲートの直前で、小さな部屋の前で、立ち止まった。この部屋の入口は、赤い扉だった。

 

担当者がおもむろに話し始めた。

 

「それでは、転生の前に、ここで、もう一つしておくことがあります。あなたが先ほど計画した内容に沿って、その計画が、なるべく計画通りに進むように、地球に転生したあなたをサポートするガイドがつきます。ガイドは、人生の進み方によって、一部入れ替わりがありますが、メインのガイドは変わりません。あなたのガイドは、この部屋にいる担当者が選びます。」

「地球に一緒に行ってくれ無いんですか?」

「はい。行きません。私は、ここでの仕事がありますので。私は、ここにいることでサポートしています。」

「さぁ、入りましょう。」

 

赤い扉をあけて中に入った。中には熟練した感じの職人気質な感じの担当者が出迎えてくれた。気難しそうな感じのする方だ。

 

「この方のガイドさん選びをお願いします。」

「はい、了解、了解。どれどれ、人生設計は、どうなっているのかな。ちょっと確認させてもらうよ。」

 

神経質そうに、モニターで確認している。

 

「ほう、ほう、おまえさん、地球は初めてだね。最初なら、このへんがいいかね。それと、これとこれ。計画の血統はどうなっているのかな? ほうほう。では、これとこれだね。あとは、この辺でどうかな。よし、よし、こんなもんでいいかな。よし、決まったよ。」

「メディアに記録しておくね。さぁ、終わったよ。あとは、こっちで手配しておくよ。」

 

職人気質の担当者は、なにやら、ぶつぶつ言っていたが、ガイド選びは無事に完了したようだ。

担当者と一緒に、小部屋を出て、転生ゲートに向かった。

転生ゲートは、小部屋のすぐ近くだ。

 

転生ゲートは、まばゆいばかりの光で包まれている。転生ゲートの直前に、最後の受付カウンターがある。最後の受付カウンターは、紫色だった。

 

担当者が、カウンターの受付に言う。

「この方の転生準備が全て完了しました。転生の手続きの最後確認をお願いします。」

 

転生ゲートのほうをみると、転生ゲートには、転生ゲート番が、ゲートの両脇に2名で立っている。転生ゲート番は、屈強そうな感じだ。どうやら、地球への転生の直前になって、気が変わるものが現れるらしい。転生ゲートまで来たら、もう転生するしかないのに。そういう場合は、ゲート番の力で送り出すようだ。

 

最終確認も終わったようだ。担当者は、転生ゲートから転生するのを確認するまで、ボクのことを見送る。

「行ってきます。」

 

「わぁ~。やっぱり、嫌だぁ~。本当は行きたくなかったんだぁ~。行けっていうから~。・・・。」

なにやら、直前の転生者が突然、叫び出した。やっぱり、いるのだ。気が変わる者が。

 

ゲート番に力ずくで転生させられるのは見てられないから、ボクは、歩み寄って、声をかけた。

「一緒に行こう。何も怖くないよ。大丈夫だよ。ボクと一緒に行こう。」 

ボクは、ボクの担当者と、その転生者の担当者と、ゲート番たちに会釈をした。ボクの担当者と、その転生者の担当者は手を振っている。ゲート番には、目で合図した。

 

さぁ、いよいよ、地球に転生だ。ドキドキする。地球はどんなところだろう。

 

The end