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返ってきたミトラ通信

おおいなる調和を目指してしなやかに生きる。

Planet-5

その後、幾つかのクラスを修了した。
明日は、待ちに待った塾長のレクチャーを迎えることになった。

塾が終わり、いま、お迎えを待っている。

「ねぇ、どこの星に転生したいの? 人気があるところは、適性と抽選なんだって。人気の無いところは、すんなり決まるってよ。」
「そうなんだ。ボクはねぇ、うーん、ベガかなぁ。きみは?」
「わたし? アルシオーネアルシオーネに行きたい。」

クラスメートの会話だ。いろいろな星の名前が飛び交っている。この会話に加わるのはいつも心苦しい。
なぜかって?
そりゃ、決まってるじゃないか。あの青く輝く星、あの美しい星を希望しているからさ。

「地球ってさ、野蛮らしいよ。あそこに行ったら大変らしいよ。役割果たして、この星に帰ってくる難易度が高いんだってよ。すっげー大変なんだって。あの星は見かけは美しいけど、中は違うんだってさ。見かけにだまされるぜ、って聞いたことがある。」
「えええぇ~、そうなの?行きたいって手が挙がるのかな~」
「ね~、どうなんだろうね。」

地球。あの青く輝く星のこと。
こんな会話が聞こえてくるところに、行きたいなんて言いにくい。

「あなたは?あなたはどこを希望しているの?」

そらきた。

「まだね、決めていないんだ。」

「はやく、決めたほうがいいよっ。人気のあるところは、すぐに決まっちゃうからね。」

「ありがとう。」

「あっ、お迎えが来たから帰るね~。じゃ、また明日ね。」

みんな帰っていった。みんなの帰りを見送った頃にボクのお迎えがきた。

ボクは、希望するものがボクだけになっても、地球にいく。あの美しい青く輝く星を、美しいままに保つために。いつまでも青くいてほしい。それだけを願って。

さて、明日は楽しみだな。

to be continued