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返ってきたミトラ通信

おおいなる調和を目指してしなやかに生きる。

Planet-1

あそこに見える星。
目が醒めるように美しく。
光に照らされて青く輝く。

近づいてみると、緑色と金色をした大地があり、大地の一部から赤色が吹き出しているのが見える。

「あの星には、二足歩行する生物がおる。
あれらは、生きるために、物質を集めては消費する。消費したものは大地に還元する。また物質を集めては消費するという循環させることが、かつてはできていたのじゃ。」

「じゃあ、幸せな星なんだね。だって、あんなに美しいのだもの。」

「だがな、あの者たちは、いつのまにか、もっと多く、より多くを求め、さらに多くを望み、すでに満ちているのに、足りていることを忘れて、望み続けたのじゃ。

「それで、どうなったの?」

「物質は消費されていくものじゃ。本来循環していたはずの物質は、消費していくうちに手もとからなくなっていく。循環することも忘れて。それでも十分に足りているのに。足りていることを忘れると、やがて恐怖に支配されていくのじゃよ。」

「恐怖って? 恐怖に支配されると、どうなっちゃうの?」

「恐怖とは、例えば、物質がないと、もう生きられなくなるのではないかと思う心から出てくるものじゃよ。恐怖に支配されたあの者たちは、他者を排除しようとする。

そして、あれらは消費しきれない物質を集めに集めて、独占しようとした。独占しようとして、他の者から物質を奪ったり、他の者の命を奪ったりして、他の者たちを支配しようとした。最後は、他の者から他の者が生まれない仕組を作ったのじゃ。そして、あの星は、おおいに、荒れた。」

「ふーん。みんなで物資を分け合えば、幸せに暮らせるのにね。」

「そうなのだが・・・。それでな、あれらは生きていくために最も必要な空気さえも独占してしまった。そして、あの者たちは、他の者を排除していったからな、最後は、誰も信じることができず、全ての命を奪って、一人だけ残った。」

「そんなのつまらないね。その一人はどうなったの。」

「うむ。その星の変容によって、結局は、滅んでしまったのだ。」

「じゃあ、誰もいないのだね。」

「それがな、実は・・・。」

to be continued