返ってきたミトラ通信

おおいなる調和を目指してしなやかに生きる。

Planet

Planet-earth-11

久しぶりなので、ここまでのあらすじ。 環緒(たまお)は母の麻尋(まひろ)と二人暮らしの母子家庭。 環緒が生まれる前に、麻尋は離婚して、物心つく前の息子を元夫が連れて行った。 環緒には、幼馴染で、仲良しの絆愛(りあ)がいる。絆愛は、父の隆三郎(…

Planet-earth-10

(いかがでしたか?細胞とお話してみて。) 「私の身体の細胞とお話できるなんて不思議でした。」 (なにも不思議なことではありません。誰でもできるのです。意識を合わせるということは、あなたの波動レベルを、細胞の波動レベルに合わせるということです…

Planet-earth-9

(では、やってみますか?) 「ほんとにできるの?ていうか、細胞とお話するって何?」(細胞とお話するというのは、あなたの意識と細胞の意識と対話することです。やりたくないのですか?) 「えっ、やります。やります。やらせてください。」(わかりまし…

Planet-earth-8

(たまお。たまお。) どこからともなく、私を呼ぶ声がする。誰かが私を呼んでいる。まわりを見渡すと真っ暗だ。(たまお。たまお。) また私を呼んでいる。もう一度、今度はゆっくりと後ろ振り返ると、見覚えのある青い球が見える。(たまお。気がつきまし…

Planet-earth-7

病室に着くと、麻尋がベットの脇に腰をかけていた。「麻尋さん、こんにちは。環緒は未だ?」 「あぁ、絆愛ちゃん。そうよ。未だね。」 「麻尋さん、心配だね。環緒の意識がいつまでも戻らなくて。」 「そうねぇ。あの子は、小さいころから、いつもお転婆して…

Planet-earth-6

あれから、数日が経った。 環緒の意識は未だ戻らない。 しばらく降り続いた雨がようやく上がった。久しぶりに姿を見せたお日様は、まだ濡れているアスファルトから湯気が出るように、強い日差しを地面に照らしつける。 警察の話では、環緒の事故は、自損事故…

Planet-earth-5

絆愛(りあ)が病院に着いたころ、雲行きが怪しくなってきた。 遠くのほうの空では時々、稲光がみえる。 絆愛の心の中を写すかのように、今にも泣き出しそうな空模様になってきた。絆愛は、環緒のことを心配しながら、病院の待合い室で待っていると、突然、…

Planet-earth-4

何かが迫ってくる。物凄い勢いで。背筋が寒くなった。パトカーかと思って、スピードを少しだけ落とした。 すると、追い越し車線を走る黒いワンボックスカーが、私の横に並んできた。ワンボックスカーをチラ見すると、運転手と、一瞬、目が合った。運転手は、…

Planet-earth-3

ずっと、天気が優れない日が続いていたけど、久しぶりに晴れた。 こんな日は、ツーリングに行くに限る。 実は、絆愛(りあ)と私は、バイクを持っている。 私は、ヤマハのマジェスティー。絆愛はベスパ。バイクは、スクーターだけど、50ccのスクーターで…

Planet-earth-2

母の顔が曇った。一瞬だったが、顔が曇ったのを私は見逃さなかった。 「そうなの。そういえばよくみるわねぇ。」 いま、テレビの画面に映っているあの男は、実は、母の昔の夫ということのようだ。あの男は、母と同棲していたらしく、私が母のおなかの中にい…

Planet-earth-1

(・・・目覚めるときがきました。もう準備はできています。さぁ、目覚めなさい。・・・)暗がりの向こうから、声が聞こえる。暗がりの向こうには、小さな青い玉が見える。「誰?誰なの?何のこと?」すると、青い玉から七色の光が放たれ、七色の光が束となり、光…

ちょっとブレイク

1話から14話まで、ご覧いただいた皆様、本当にありがとうございます。転生編は、地球へ転生する前なので、「人」という表現を使いたくなく、また、登場するキャラクターに名前も付けずにストーリーを進行しました。それでも、キャラクターの違いを想像し…

Planet-14

転生ゲートの直前で、小さな部屋の前で、立ち止まった。この部屋の入口は、赤い扉だった。 担当者がおもむろに話し始めた。 「それでは、転生の前に、ここで、もう一つしておくことがあります。あなたが先ほど計画した内容に沿って、その計画が、なるべく計…

Planet-13

「これから、地球でのあなたの人生をサポートさせていただきます。どうぞ、よろしくお願いします。」 黄色いカウンターの受付は、事務的で自動的な対応だったが、この担当者は正反対だった。とても柔らかな対応でいて、さらに、誠実そうで信頼できそうな印象…

Planet-12

地球係のカウンターで、受付に話しかけた。 「はい。では、こちらのメディアにですね、必要な事項を念写で記録ください。記録は、あちらでお願いします。記録できましたら、またこちらのカウンターにお願いします。」 指定された場所に行き、記録スペースに…

Planet-11

宇宙転生センター。 とても大きくて、立派な施設で、圧倒される。 真っ暗な空間に、白亜の施設が浮かんでいる。 宇宙転生センターでは、星から星への転生と、星内での輪廻を一元管理している。 ここで、手続きして、正式に転生や、輪廻をするようになってい…

Planet-10

それから数日後。今日は、いよいよ転生の日となる。 この星の最後の日だ。 この星には、また戻ってくる。また戻ってくるのだけれど、いつ帰れるのか。 そう思うと、なんとなく寂しくも感じる。 それでも、地球に行けるかと思うと、ワクワクもする。「それじ…

Planet-9

会場に着いた。 「とうとう卒業だね。長かったようで、早かったね。」 「そうだね。あっという間だったね。」 似たような会話があちらこちらから聞こえてくる。 クラスメートが近づいてきた。このクラスメートは、同じ太陽系に転生していく。確か火星といっ…

Planet-8

細長い弧の形をした衛星が、地平の彼方へ沈み、空は真っ黒になる。 真っ黒い空の端から、まるで、空の果てに向かうかのように、尾を引いた星が流れていく。 どのくらい眺めていたのだろうか。ぼーっと、眺めていたら、地平線から恒星が頭を出してきた。徐々…

Planet-7

とうとう、最終希望調査の日がやってきた。 ずっと、とぼけてきたが、今日は、最終的な決意表明をする日でもある。 今まで、はっきりさせてこなかったのは、いま一つ自信を持てなかったからかもしれない。 大変と言われている地球への転生を。「・・・くん、・・・…

感想。

Planet、まだ続きますが、ちょっと感想を。なにげに、1話目を書いてみたら、そのあとも続いてしまって。 全体構想があるわけでもなく、思いつきで更新しています。なので、細かい設定はご容赦を!それにしても、連載するのを生業にしているって、大変なこと…

Planet-6

「よぉ、今日は塾長のレクチャーだな。この間の続きだよな。地球の話だったよな?」 「そうだよ。地球の話。」塾長のレクチャーは、言ってみれば、雑談のようなものだ。各星々を巡った旅行記みたいなものを、その星の変遷も交えて話してくれる。「やぁ、諸君…

Planet-5

その後、幾つかのクラスを修了した。 明日は、待ちに待った塾長のレクチャーを迎えることになった。塾が終わり、いま、お迎えを待っている。「ねぇ、どこの星に転生したいの? 人気があるところは、適性と抽選なんだって。人気の無いところは、すんなり決ま…

Planet-4

宇宙船操縦のクラス。 宇宙船操縦クラスは、下級と上級がある。宇宙船操縦の初級クラス上級クラスの指導教官は同じだ。指導教官は、凛とした感じで、精悍な雰囲気を醸し出している。 「きみたちは、かつて、はるかはるかの大昔に勃発した最後の宇宙大戦Xが…

Planet-3

次の塾長のレクチャーまではしばらく期間がある。 それまでに、課題がある。 宇宙船の操縦をマスターしなきゃいけない。宇宙船は、意志エネルギーで動く。意志をコントロールしないと、うまく飛んで行かない。飛ばなかったり、明後日の方向に飛んで行ったり…

planet-2

この星は、近隣の宇宙空間で最も明るい星。 ヒューマノイド型の生命体が棲息している。ここに集まっているヒューマノイドたちは、この星の天才たち。 ここで英才教育を受けて、卒業と同時に、各星々の生命体として転生していき、それぞれの役割を果たしてい…

Planet-1

あそこに見える星。 目が醒めるように美しく。 光に照らされて青く輝く。近づいてみると、緑色と金色をした大地があり、大地の一部から赤色が吹き出しているのが見える。「あの星には、二足歩行する生物がおる。 あれらは、生きるために、物質を集めては消費…