悪口:①十悪の一。荒々しく人を罵ること。その言葉。②人を悪く言うこと。その言葉。
陰口:その人のいない所でいう悪口。
(三省堂「大辞林」より)
こうしてみると、悪口というのは、「悪くいうこと」の定義によって、悪口になるか、ならないか、ということになる。
ある人の定義によれば、その放った言葉に「悪意があるか否か」によって、悪口か否かに別れるらしい。
悪意が全く無くても、「もっとこうしたらいいのにねぇ」という希望が、批判ととられて、それが悪口と解釈されて拡散してたりする。
言葉を放った本人に、悪意が無くても、回りに回って、その言葉を受け取った人が悪意を感じれば、悪口と解されてしまう。
回りに回っていくうちに、第三者の良からぬ解釈や念が入ってくるから、最初に発信した言葉の意図するところと違ったもので伝わるから恐ろしい。
言葉は一人歩きするものではある。軽い冗談でいったつもりが、批判や、悪口と捉えられて、影で悪口をいう人というレッテルを貼られてしまう。
又は、言葉の表面ツラだけで、最後まで聞かずに、悪口をいう人と理解されてしまう。
一方で、悪口をいわれてた!陰口をたたかれてた!って、確たる証拠もなく、ネット上で拡散させる。これも、逆悪口ともいえる。
火のないところに煙は立たぬという言葉はあれど、根も葉もない噂という言葉もある。例えば、根も葉もない根拠を基に、相手方に偽の情報を流して、謀略を企てる。ありもしない情報に基づいて、相手を攪乱させ、弱体化させる。いわゆる情報戦。
個人のレベルでも、組織レベルでも、やってることは同じ。相似形なの。
これを逆手にとって、良いイメージを吹き込み、それを拡散させたり、拡散してもらったりする。これは、セルフブランディング。
何が本当なのか、嘘なのか。真実は闇の中に潜む。
最後は自分の信じるものにしたがって、極力、周りに大きく左右されず、真贋を見極められるように、目が利く人のように生きていきたいものです。